自分の手で確保する時間
自分で髪を切るようになって、10年ほど経ちます。
若い頃から美容室に行くのが苦手で、美容室に通う間隔を空けるようにしていました。
できることなら自分で髪を切りたい。
そう思いながらも、実際に行動するのは怖くてためらっていました。
まっすぐ切れる自信がなかったし、切った髪は戻せない。
ためらっているうちに、日々の忙しさに追われ、美容室に行く時間を惜しく思うようになりました。
もともと頻繁に美容室に通っていたわけではありませんが、
「この時間はもっと優先したい時間とのトレードオフなのだ」
という思いがどんどん強くなっていきました。
年を重ねて、まとめ髪の気楽さにすっかり慣れていたこともセルフカットの追い風になりました。
私のカット方法は、三つ編みをした髪を前に持ってきて毛先を斜めにカットしていくだけ。
とてもラフなカットなのでおしゃれとは程遠い仕上がりです。
それでも、毛先が出ないように髪をまとめれば気になりません。
そして、セルフカットの所要時間は約5分。
美容室に行けば数時間かかることを考えると、切りたい時に短時間でカットできる気楽さはもう手放せません。
若い頃はいろんな髪型を楽しみました。
見た目を整えるために多くの時間を費やすことを「もったいない」と思うこともありませんでした。
年を重ねると、時間の大切さが重みを増していきます。
一分が、一秒が、人生そのものなのだと感じる瞬間があります。
若い頃には若い頃の楽しみ方があり、年を重ねるとまた違った楽しみ方があります。
セルフカットで浮いた時間は、自分の手で遣り繰りした大切な時間です。
本を読んだり、編み物をしたり、ぼーっとしたり。
「時間に追われない時間」として確保していきたいと思います。

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